奈良時代、南都六宗兼学体制において咀嚼されていった仏教思想は、平安初期、最澄と空海という二大宗教者によって独自の深化、発展を遂げました。平安中期~後期にかけて貴族文化の爛熟の中で真言密教、法華経信仰、浄土教信仰がつよく支持され、それぞれの芸術文化が花開き、東寺の曼荼羅や諸仏、厳島神社平家納経、平等院鳳凰堂の阿弥陀仏、中尊寺金色堂など、多数の国宝級、世界遺産級の文化遺産が生まれました。
また、神仏習合思想が進展し、熊野詣でが盛んに行われました。
「貴族の仏教」と一括りにされがちな平安仏教ですが、比叡山における精緻な仏教教理研究なくしては、法然、日蓮、道元らによる鎌倉新仏教の誕生もありえませんでした。
本講座では、平安時代の仏教の多彩な様相を概観し、代表的な寺社建築、仏像、美術品などをスライドで解説していきます。
◆天台宗・真言宗 密教
・神仏習合 日本の宗教世界を神仏習合の尊像の成り立ちに探る
・本地垂迹・逆本地垂迹
・如来、菩薩、明王、天部など種類
・仏師
・製作技法
・寺院建築
◆東寺・金剛峰寺・延暦寺・三十三間堂など
第2回 9月6日(金)
時間 10時~12時30分
・前半レクチャー 10:00~11:10
休憩 10分
・後半スライド解説 11:20~12:00
・質疑応答 12:00~12:30
定員 34名
会場 小石川交流塾 アクセス
受講料 IJCEE会員2,800円、一般3,500円
第2回仏像講座(9月6日)受講券
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トクヒ)ニホンブンカタイケンコウリュウジュク
講師紹介:瓜生 中(うりゅう なか)1954年、東京生まれ。早稲田大学大学院修了(東洋哲学専攻)
インド哲学、仏教思想、中国思想、日本思想に及ぶ該博な知識を駆使し、仏教・神道などに関する執筆、講演活動に従事する。美術史的知識にとどまらないその仏像講座は、ほとけの心に迫るものとして好評を博す。NHK文化センター、などでも普及活動。
著書:「知っておきたい日本の神話」「知っておきたい仏像の見方」「古寺社巡りの楽しみ-歴史と建物の鑑賞ハンドブック」「仏像は、ここを見る」「大雑学-日本の神々など」「知っておきたい日本人のアイデンティテイ」「古建築の楽しみ方」「呪術と占いの日本史」「日本神道のすべて」「知っておきたい我が家の宗教」「あなたを守る如来と菩薩と明王が分かる本」「やさしい般若新経」(角川書店ほか)等多数