◆集合 9時45分 JR上野駅公園口・改札集合
◆受講料 一般:2,700円 IJCEE会員 2,100円
(旧岩崎邸、風俗資料館の入園料込)
◆案内人 田尻 ゆり (IJCEE会員、英語の通訳案内士)
◆定員10名 満席
◆スケジュール 9時45分
① 上野公園
② 鴎外荘(森鴎外旧居跡)
③ グリーンクラブ
④ 動物園通り(池沿い)もしくは桜通り
⑤ 下町風俗資料館
⑥ 旧岩崎邸庭園
⑦ JR上野駅解散
明治の文豪で陸軍軍人であった森鴎外の旧居にはホテル鴎外荘が建っており、森鴎外の自筆原稿、写真など貴重な資料も保管・展示されている。
この他、ホテル敷地内には内庭には旧居の―部と樹齢300年と推定される木が残り、「舞姫」の題字、署名、本文ともすべて鴎外直筆の毛筆原稿からとられた「舞姫の碑」の文学碑も建っている。
また、中には旧居を復元した「舞姫の間」もある。
明治・大正ころまでの下町には江戸の名残がありました。
しかし大正12年(1923)の関東大震災、昭和20年(1945)の戦災によって、ほとんどその面影をなくし、さらに目覚しい復興を遂げた戦後、特に昭和30年代後半には東京オリンピックを契機とする再開発が積極的に進められ、街はすっかり様変わりしました。
古き良き下町の文化が失われつつあることに、憂いの声が上がったのは昭和40年代のことでした。それは次第に下町を愛する人びとの間に広がり、やがて庶民の歴史である下町の大切な記憶を次の世代へ伝えるための資料館設立の構想が生まれたのです。これを実現するために台東区内外からたくさんの貴重な資料が寄贈されました。台東区立下町風俗資料館は、昭和55年(1980)10月1日に、ここ不忍池畔に開館いたしました。
旧岩崎邸は1896年(明治29年)に三菱創設者・岩崎家本邸として建てられました。英国人ジョサイア・コンドルによって設計されたもので、現存するのは洋館・撞球室・和館の3棟です。木造2階建・地下室付きの洋館は、本格的なヨーロッパ式邸宅で近代日本住宅を代表する西洋木造建築です。館内の随所に見事なジャコビアン様式の装飾が施されていて、同時期に多く建てられた西洋建築にはない繊細なデザインが、往事のままの雰囲気を漂わせています。