世界で最もユダヤ人が多いイスラエルからの観光客数は、ここ5年で約3倍と大きく伸びており、台湾や東南アジア各国の伸び率に匹敵します。金融やマスコミなどの分野で世界的に活躍するユダヤ人には富裕層が多く、訪日旅行のお客様として非常に重要な位置を占めてきています。
こうしたインバウンドの受け入れ状況に対応するために、ユダヤの歴史や文化を学び知識を身に付けることは、ガイドにとって必要不可欠。そんな中で、今回は駐リトアニア特命全権大使を務められた重枝豊英氏をお招きします。多くのユダヤ人を救った「命のビザ」の杉原千畝のお話しを中心に、「民間の外交官」通訳案内士が知っておくべき国際交流の神髄とは何か、お話しいただきます。
TJT池田部長によるミニ講演「訪日ユダヤ人ツアーの現状と特徴」の追加実施が決定しました!
重枝氏の講演に先立ち、True Japan Tour(株)インバウンド事業部長・池田賢次郎のミニ講演を行います。ユダヤ教徒の多い国・イスラエルからの観光客と多く接してきた体験から、来日されたユダヤ人のお客様の食事に関する困りごとや、高く評価されたポイント、お迎えする現場の実情などについてお話しします。
2019年月4月24日(水)
9:30~10:00 TJT 池田部長によるミニ講演
10:00~12:00 重枝豊英氏講演
12:00~12:30 質疑応答
会員:3,200円 / 一般:4,000円
IJCEE事務局 L1講義室
機械振興会館 本館地下1階 B108
住所:〒105-0011
東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館
(東京タワーの真向かいです。)
連絡先(事務局):03-6432-0192
1952年生まれ、鹿児島県出身。神奈川県立湘南高等学校を経て、1977年中央大学法学部卒業。1981年外務省入省。外務省大臣官房領事移住部旅券課長を経て、2004年在ウィーン国際機関日本政府代表部参事官。同公使や、在フランクフルト日本国総領事、ホノルル総領事を経て、2015年から駐リトアニア特命全権大使を務め、2017年には所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とリトアニア共和国との間の条約(日・リトアニア租税条約)の署名を行った。2018年退官。
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トクヒ)ニホンブンカタイケンコウリュウジュク
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この度、当交流塾では、杉原千畝氏がかつて活躍したリトアニアで2018年まで日本大使を務めらた重枝豊英氏を講師としてお招きします。
重枝元大使は、まさに杉原氏の現地での軌跡や苦悩を誰よりも実感できるお立場にあり、またトップ外交官として外交や国際交流の要諦をお話しいただける方です。
・杉原氏の生涯やリトアニアでの顕彰の様子
・国家的使命と個人の良心
・日本や世界における杉原氏再評価の動き
・日本とリトアニアの文化交流や観光政策
・大使の役割や日常生活
・通訳案内士に期待すること
などについて、縦横無尽にお話しいただきたいと思います。大使の立場でしか語れない貴重なエピソードやご見識に触れることが出来る、またとないチャンスです!
近年、飛騨高山や白川郷など岐阜県内の観光名所ではイスラエルなどのユダヤ系旅行者が増加しています。2016年には高山市のイスラエル人宿泊客が1万人を超え、3年前と比較すると3倍超となりました。
増加の理由として、名古屋と高山の中間にある「杉原千畝記念館」を訪れた人々が、近隣の高山市や白川村なども併せて廻るケースが多いことが挙げられます。
周辺自治体もこれに着目し、杉原氏ゆかりの場所と従来の観光スポットを組み合わせた広域観光ルートを「杉原千畝ルート」と命名。2017年には岐阜県がJTB中部と連携して、ユダヤ系住民の多いニューヨークやロサンゼルスに「杉原千畝・ 訪日旅行インフォメーションセンター」を開設するなど、地域の魅力を世界に向けて積極的に発信しています。
ユダヤ人は米国のジャーナリストの過半を占め、スピルバーグなどの映画関係者も多く、その人口以上に金融・マスコミ・国際観光に大きな影響力を持つと言われており、さらなる誘致の成果が期待されています。
杉原千畝氏は、第2次世界大戦中にバルト三国の一つであるリトアニアに赴任していた外交官です。ここ数年は日本でも、映画やテレビドラマ等で大きく取り上げられましたね。
当時、ナチスの迫害から逃れようとしていたユダヤの人々のために、本国の命令に逆らってまで「命のビザ」を発給し続け、数千人の命を救ったとされています。「日本のシンドラー」とも称されるその人道的功績は、ユダヤ社会を中心に世界中で広く語り継がれています。
リトアニア第二の都とも言われるカウナスでは、実際に杉原氏が務めていた元日本領事館を記念館として一般公開しています。