日本を訪れる外国人観光客の多様性が増す中、ハンディキャップを持ったお客様をご案内する機会も増えてきています。しかし、日本のバリアフリー環境は世界の先進国と比べると遅れており、東京オリンピックに向けて様々な課題を抱えています。
日本のバリアフリーへの対応状況を知り、障がいを持つ方へのご案内方法を学ぶことで、通訳ガイドとして出来ることを考える「バリアフリー研修」です。
今回の研修では、駅にて車椅子やブラインドでの体験実習を行います。乗車券の購入、改札の通過、ホームと改札階の昇降、車両への乗り込みなど、ハンディキャップを持った方が電車を利用する際に直面する不便や困難を、ハンディを持つ側、それをサポートする側、それぞれの立場で体験していただきます。日常的に利用している電車を”バリアフリー”という視点で捉えると、普段は気付かない様々なことが見えてくるはずです。
実地研修後は、IJCEE事務局で講師とともにディスカッションを行い、体験を通して感じたこと、バリアフリー対応のために自分たちが出来ることなど、皆様で意見を共有します。
【日時】
2018年12月19日(水)13:30~16:30
【スケジュール】
・13:30~15:10 駅での実地研修
神谷町駅-霞が関駅の電車移動体験(往復)
・15:30~16:30 IJCEE事務局で講習
研修のまとめ・ディスカッション
日比谷線神谷町駅 虎ノ門方面改札前
(地上出口3、4方面の改札です)
【受講料】
会員:4,400円
一般:5,400円
※研修内の電車乗車賃を含みます。
【定員】
20名
森下尊広氏
株式会社ケントハウス 代表取締役
「障がい者の親亡き後を想像し、創造する」をテーマに、障がい者とその家族へのライフプロデュース、個人宅や施設のバリアフリー化のコンサルティング、企業に向けた障がい者雇用の支援などを行う。
NHKハートフォーラム「災害時における自閉症・発達障がいの人への支援」にてパネリストとして出演したほか、多数のセミナー・シンポジウムで講師を務める。
日本では、2016年4月に「障害者差別解消法」が施行され、企業での障害者雇用率アップや「東京オリパラ2020」に向けたパラリンピック選手の育成が急速に進めれています。
しかし、東京の街中を観ると、細い通路や段差が多く残っており、エレベーターすら付いていない地下鉄の駅もあります。また、やたらとしつこい音声アナウンスや、対象のあいまいな視覚表示など、チグハグだらけのバリアフリー化がかえって町の景観を崩してしまっており、障がい者や高齢者の目線に立ったバリアフリー化がまだまだ進んでいないのが現状です。
問題の根底にあるのは、弱者に対する「概念のバリア(心のバリア)」です。日本独特の村社会意識は、時として支えあう文化ですが、一方では、「普通」を強いたり、「みんなが一緒」を求める文化でもあります。その文化が、個性やマイノリティーを排除する傾向にあると感じています。
急速に価値観が変化する現代において、排除の理論ではなく、「ダイバーシティ&インクルージョン」理論を取り入れる事で、マイノリティーの視点に立った真のバリアフリー社会の実現に近づくとともに、新たなマーケットの拡大、ビジネスチャンスを生み出すことに繋がっていきます。その為にも、今から多種多様な文化や価値観を理解し取り入れ、みなさんでチャンスを掴んでいきましょう。
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トクヒ)ニホンブンカタイケンコウリュウジュク
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