通訳案内士のための日本画の基礎知識

　True Japan Tourでは谷根千ツアーのリニューアルとともに、上野の国立博物館鑑賞と同エリアに点在するアートギャラリーを巡るツアーを販売いたします。

　伝統的な日本画は現代アートと並び、日本を訪れる外国人旅行客の目的の一つとして大きく注目されています。事実、東京国立博物館を訪れる海外ゲストは増え続ける一方です。その中には上野から谷中・根津に足を運び、ギャラリーを訪ねる方も少なくありません。ガイドにとってもアートに関する基本的な知識は必須となってきました。

　様々なアートの中でも特に日本画への興味は非常に高く、その技法や岩絵の具などの画材も関心の高いトピックではないでしょうか。本講演では、アメリカ出身の日本画家アラン・ウェスト氏のアトリエ兼、ギャラリーである『繪処アラン・ウエスト』訪れ、アトリエや作品・画材等を実際に見ながら様々なお話を伺います。

皆様、こんにちは。

　皆様は、ガイドをする中でお客様から「日本画って、そもそも何？何が特徴なの？」「どうやって描いているの？」「西欧の絵画との違いは？」という具体的なご質問を、きっと頂戴したことがあると思います。

　今回、『通訳案内士のための日本画の基礎知識』講座では、“My Heart is the Work”のモットーで有名なカーネギーメロン大学や東京芸術大学加山又造研究室で学び、「谷根千を拠点とするアメリカ人日本画家」としてテレビ番組へのご出演もされている、アランウエスト氏を講師としてお迎えすることができました。

　TJTでは、上野から谷根千へのアートを訪ねるツアーを始めます。この地を拠点としているアランさんのご講演を通して、皆様のガイディングを、より具体的にして、生き生きしたツアーをお客様にお楽しみいただけるように工夫してみませんか？

多くの皆様のご受講をお待ちしています。

山口和加子

アラン ウエストAllan West

アメリカ、ワシントンDC出身。

1982年初来日。

カーネギーメロン大学絵画科卒業。

東京芸術大学大学院日本画科卒業。

金、銀箔を駆使した豪華絢爛な琳派の伝統と、その線に特徴を持つ狩野派の筆法を受け継ぎながら、現代的かつ独創的な感性で自然を表現。現在、台東区谷中に繪処アランウエストを開廊し、個人、法人から絵の制作依頼を受けながら、独自の美の世界を開拓している。

作品は、国内外のホテル、マンション、レストラン、神社仏閣、法人、公共施設等に収納されている。能の世界にも明るく、能の国内外の公演の背景画として巨大掛け軸を提供など、積極的に関わっている。も開催している。