海外から日本を訪れる人々にとって、最も楽しみにしていることの一つが食事でしょう。和食の成り立ちや歴史を知ることで、通訳ガイドとして、より一層ゲストを楽しませ、食事を味わい深い思い出にすることができます。
2021年に実施したプレミアガイド研修では、和食文化学会長の原田信男先生による「米と和食の文化史」が好評を博しました。今回は、和食の成り立ち、海外の料理との比較、日本の歴史・風土・宗教・文化と料理がどのように影響し関連してきたのかを通史で学びます。
IJCEEアーカイブとして再販決定!
2022年の実施時に大好評を博した本講座、原田先生のご厚意により、IJCEEアーカイブの講座として視聴期限無しに何度もご覧いただけることとなりました。※既に本講座(全8回)をご購入の方は無料で再度視聴可能となります。2024年11月1日視聴開始予定
今回の再販を記念して、原田先生に新たな講義をお願いしました。そのテーマは『共食』です。現代社会においても非常に重要である本テーマについて、2時間の講義で深く掘り下げていただきます。
≪本講義の受講料は実質無料となります!≫
・既に全8回の講座を購入いただいた方は、本講義は無料でご覧いただけます。
・新たに全8回の講座をご購入いただく方も、本講義は無料でご覧いただけます。
・先ずは本講義のみ受講をご希望の方は、受講料金がかかりますが、その後、全8回の講座をご購入いただく際は本講義の受講料との差額のみをお支払いいただき、実質、本講義の受講費は無料となります。
『共食の文化史』
個々では弱い動物である人間は、集団で生きて行くという戦略を選択した。このため食料を分け合うという食事の大原則を課せられた。これが共食の起源で、共に同じような食べ物を同じ場所で同じ時に食べることで、心を繋ぐという現象が生じる。
そして、さらに盟約のために共食を行う仲良くなった男女が食事を共にすることは自然の成り行きであり、また結婚式の三三九度の盃やウェディングケーキには誓約の意味が込められている。
日本語的には「同じ釜の飯を食う」という言葉があるが、これらは共食の本質を物語っている。こうした共食の問題を、歴史的にさまざまな角度から考えてみたい。
原田信男
2024年10月23日(水) 14:00~16:00
会場受講特典として印刷資料を当日配布。
Zoom受講の方は当日は共有画面でご覧いただき、後日、見逃し配信の方も含めて、動画視聴サイトにて資料を閲覧・印刷いただけます。
【特別講義『共食』のみ受講】
■2022年実施「食文化の歴史」をご購入済の方:0円(無料)
■IJCEE会員:2,500円
■フレンドシップ団体・TJスクール生:2,800円
■一般:3,200円
【『食文化の歴史』全8回一括】
※特別講義は無料でご参加いただけます。
会員:16,000円
一般:20,500円
フレンドシップ団体・TJスクール生:18,000円
【特別講義『共食』】
・会場受講 有
東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館 B109
・Zoom 有
・見逃し配信 有
【『食文化の歴史』 全8回】
見逃し配信動画視聴のみ
以下全8回は実施済み講座のため、録画動画を視聴いただきます(有料)。
日程 | トピック |
第1回 |
米と日本の食文化――和食の位置 人間と食・狩猟と漁労・牧畜と遊牧・米と麦・その調理と調味料・魚醬と鮨 |
第2回 |
先史時代の食文化と米――和食の原点 地理と気候・旧石器の食・縄文の食・弥生の食・ブタの飼育・米と戦争とクニ |
第3回 |
古代の神饌料理と肉食否定――和食の源流 禁忌の発生・肉のタブー・肉の禁止と実体・肉の穢れ・神人共食・神饌・大嘗祭 |
第4回 |
大饗料理・精進料理と中国――和食の前提 貴族と大饗・大饗料理・中国の影響・儀礼と身分・精進物と精進料理・調菜・普茶 |
第5回 |
本膳料理から懐石料理へ――和食の成立 公家と武家・本膳料理・御成・和食の成立・出汁・発酵調味料・お茶・懐石料理・酒 |
第6回 |
江戸における料理文化の展開――和食の発展 近世社会・食文化の三要素・煮売・焼売・料理屋・会席料理・出版文化・屋台・遊び |
第7回 |
近現代日本の食文化――和食の現在 文明開化・肉食再開・西洋料理店・三大洋食・和食の再興・戦争・高度成長・バブル |
第8回 |
食文化の地域性――和食の北と南 日本列島・西と東・地域と郷土料理・北と南の歴史・北海道の食文化・沖縄の食文化 |
1. 下のカートの追加に入力し、受講券をお求めください。
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3. 銀行振り込みをお望みの方は、info@ijcee.comまでご連絡のうえ、下記の口座にお振込みください。銀行振込みの際の手数料はお申し込み者ご自身のご負担となり、研修が中止となった場合も、受講料お振込み時にかかった手数料は返金対象外となります点、ご了承ください。
みずほ銀行 丸の内中央支店(004) 普通預金 1131101
トクヒ)ニホンブンカタイケンコウリュウジュク
※Paypalでのお支払い時に不具合が発生しましたら、こちらのPaypal問合せページ、または0120-271-888までご連絡をお願い致します。
☆ご注意ください☆
以下3種の異なるカートがございます。
①特別講義『共食』のみ
⇒会場受講、Zoom/見逃し配信ご希望のカートでお手続きください。
②特別講義「共食」会場受講+「食文化の歴史」動画全8回
⇒会場受講、Zoom/見逃し配信ご希望のカートでお手続きください。
③動画「食文化の歴史」追加申込用
当日会場で対面受講ご希望の方は、【会場受講】チケットでお申し込みください(定員20名)。
当日ご参加希望の方は、前日10月22日までにお申し込みください。
IJCEE会員券のご購入にはご入会または2024年継続年会費のご納入が必要です。
フレンドシップ団体チケットをお求めの方は、手続き中のメモ欄にご所属団体名を記入ください。
①「特別講義『共食』のみ」をお申込後、「食文化の歴史」動画全8回を追加希望の方はこちらで、カート右端のvで4種の券よりお選びください。
本チケットに長期優待適用ご希望のIJCEE会員様はメモ欄に「長期優待」と記載の上、「銀行振込」決済でお手続き下さい。お支払い方法はメールでご案内致します。
(税込)
2021年以前より継続してIJCEEに会員登録されている会員様は、在籍年数により長期優待をご利用いただけます。
☆ご注意☆
2024年長期優待の適用となります(2024年年会費のご納入が必要です)
優待適用可否、適用可能金額はこちらでご確認ください。
ウェブ上でお申込みが完了しましたら、注文完了メールが必ず届きます。注文完了メールは受講完了日まで大切に保管してください。メールが届いていない場合は、お申込みが適正に完了できていない可能性がございますので、事務局(03-6432-0192)までご連絡ください。
講座・セミナーの申込後、やむを得ない理由により、キャンセルされるときは、info@ijcee.comまで、ご連絡ください。なお、キャンセルの際は、日本文化体験交流塾のキャンセルポリシーに基づきキャンセル料をいただきます。
1) 講座開始の15日前まで:キャンセル手数料500円
2) 14日前から3日前まで:キャンセル料20%
3) 前々日以降:キャンセル料50%
4) 前日以降:キャンセル料100%
和食文化学会長 京都府立大学客員教授 国士舘大学名誉教授
1949年栃木県宇都宮市生まれ。明治大学文学部卒業。明治大学大学院博士後期課程退学、博士(史学)。
専攻:日本文化論・日本生活文化史
ウィーン大学日本学研究所客員教授、国際日本文化研究センター客員教授、放送大学客員教授を歴任。著書に、『和食と日本文化』(小学館)、『江戸の食生活』(岩波書店)、『江戸の料理史』(中公新書)、『コメを選んだ日本の歴史』(文春新書)、『中世の村のかたちと暮らし』(角川選書)、『義経伝説と為朝伝説』(岩波新書)など多数。『江戸の料理史』中公新書でサントリー学芸賞、『歴史のなかの米と肉』平凡社選書で小泉八雲賞受賞。
「小生は、もともと中世村落史の研究が専門でしたが、ある時期に近世料理本に興味を抱き、それが機縁で食文化史の研究も始めました。村落が生産の場なら食はその消費の場であるから、私のなかで二つの研究は見事に合体しました。その後、考古学や民族学なども学び、日本の食文化史を勉強してきました。今回の講座は、こうした立場から、日本の食文化史をトータルな観点からお話しさせて戴きます。とくに和食が世界文化遺産に登録され、内外的にも大きな注目を集めました。日本食イコール和食ではありません。また日本の食文化も海外との交流なしにあり得ません。いわゆる和食は、室町時代とくに一五世紀頃に成立したものです。こうした和食の前史とその後の発展をさまざまな角度から考えてみたいと思います。」(原田信男 京都府立大学客員教授・国士舘大学名誉教授)
「ガイド中の食事の時「お客様と心が響き合う瞬間」に出会うことが多々あります。
和食の食材や味わいを育んだ日本の自然や文化背景についてお話しすれば、お客様は「もっともっと知りたい!」と目を輝かせ、会話が盛り上がります。
そのようなお客様の知的好奇心に応えるためにも、原田先生の食文化講座受講は本当にお勧めです。原田先生の講座で、「世界における米文化と麦文化との違い」、「縄文から弥生への社会変化に米が果たした役割」、「日本の古代国家が肉食を否定した意義」など広く深く学べば、「食文化を知る」ことは、「日本文化を知る」ための第一歩ということを実感できます。西洋との比較だけではなくアジアの中でいかに和食が特有かについても、とてもわかりやすく楽しいエピソードと共にお話くださいます。
この講座は、食文化専門家のお客様も魅了できる程に奥深いお話をお聴きできる絶好の機会かと思います。」(伊藤映子)