全国通訳案内士のための「プレミア・ガイド育成プログラム」

第1 トップガイドを養成する全14日間のプログラム

1 カリキュラム

【一般公開動画の視聴期限】2021年12月31日

 

日程 テーマ メイン講師 備考 課題図書/参考文献等
1

2021年

3月8日(月)

日本の宗教・禅宗

一般公開

松山大耕 ・「ビジネスZEN入門」(講談社)、
・鈴木大拙「禅と日本文化」
2 3月9日(火)

舞台芸術

一般公開

高木秀樹

歌舞伎、文楽、能

Donald Keene著 “No and Bunraku” 

Takashina Shuji“The Japanese Sense of Beautry”

 

3 3月10日(水) 美術工芸 小澤弘 日本の美術工芸とそれを生んだ社会構造
4 3月21日(日)

現代

(産業・社会家庭・暮らし)

一般公開

野崎亮
村上堅治
「人口と日本経済」(吉川洋著、中公新書)
①「シン・ニホン」安宅和人著 NewsPicksパブリッシング
②「なぜ日本の「正しさ」は世界に伝わらないのか」桒原響子著 ウェッジ
5 3月22日(月)

日本の歴史

一般公開

リチャード・
デラ
西洋など世界の中でとらえる日本の歴史
6 3月23日(火)

米と和食の文化史

一般公開

原田信男 ・原田信男『和食とはなにか』(角川ソフィア文庫)、原田信男『歴史のなかの米と肉』(平凡社ライブラリー)、原田信男『江戸の料理史』(中公新書)、『江戸の食生活』(岩波現代文庫)など
・森下典子『日々是好日』(新潮文庫)
7 3月24日(水)

日本建築の歴史

一般公開

波多野純 ・太田博太郎『日本建築史序説』
・日本建築学会『日本建築史図集』
・西和夫・穂積和夫『日本建築のかたち』
8 4月22日(木)

プレミア・ガイドにふさわしいパフォーマンスを身につける研修

一般公開

・富裕層対応のガイド像

2日目国際儀礼・接遇編

ランデル洋子
松岡明子

三好凛佳
大川まりこ
寺西千代子
角 茂樹ほか

話術/顧客ニーズ/客の求めるガイド像/服装/身のこなし、マナー、話し方/国際儀礼プロトコール/外交視点からみた接遇の心得等
9 4月23日(金)
10 8月17日(火)

課題発表

プレゼンテーション

総合司会

米原亮三

・英語でのプレゼンテ-ション演習とディスカッション

→延期

11 8月18日(水)
12 8月19日(木)
13

2022年

2月13日(日)

認定試験① 筆記試験  
14 2月14日(月) 認定試験② 総合試験
プレミア・ガイド・メンバー」(PGM)交流会
VIPに対するお迎え、観光案内、レストランで対応などのパフォーマンスで総合力を評価

以下の3つの手段で受講できます。

① 座学(教室、双方向(質疑応答/発表)リアルタイム)
② Zoomによる聴講(リモート、双方向(質疑応答/発表)リアルタイム)
③ Eラーニング(収録した授業のオンラインによる視聴。実施日の5営業日以降に視聴が可能ですが、一部パフォーマンス系科目はE-ラーニングに含まれません。)

 

受講料、募集方法は、こちらをご覧ください。

 

※寄せられた質問にお答えします。Q&A 

2 主催等

◆主催者(共催)

・特定非営利活動法人日本文化体験交流塾(IJCEE)
・特定非営利活動法人通訳ガイド&コミュニケーション・スキル研究会(GICSS)

◆協賛
・富士の国やまなし通訳案内士会

3 定員・応募資格

 プレミア・ガイド・育成プログラムの参加者(以下、「プレミア・ガイド・メンバー(PGM)」という)は、42名以下とし、以下の条件を満たす者とする。

① 2017年度(2018年2月の合格発表)以前に実施した国家試験の合格者であること。
② 通訳ガイドの実務経験が通算で80日以上を有すること(ボランティアガイドは除く)
③ 観光庁講師養成研修の指導員、1級認定者は、評価面で加点されます
④ 別紙応募用紙にて、応募された方のうち、選考会議で承認された方

第2 趣旨説明

 2022年以降のポストコロナ時代において、インバウンドの再活性化が予想され、近年、政府及び旅行会社において、富裕層の来日客に対応できるレベルの高い観光ガイドの育成の必要性が言われています。
 上質なインバウンド観光サービス創出に向けた観光戦略検討委員会」の資料によると、「富裕旅行者は、欧米豪5か国と中国だけでも、全体の1.0%の旅行者で消費全体の11.5%を占める。」と報告されています。富裕層のなかには、1日の消費額が数百万円から1千万円を超える人も少なくありません。
 しかし、こうしたなかで、以下の発言のとおり、検討委員会委員からも富裕層に対応できる通訳案内士の不足が問題となっています。(参考資料)

・富裕層の知的好奇心・探求心に応えられるような、幅広い分野で高い専門性を備えて説明できる人、本人が伝えられなくても翻訳して伝えていく人材が必要。
・ガイド育成方法は変えていくべき。
・語学だけでなく、教養があり、相手の教養レベルを汲んで組み立てられるガイドが必要。多様な方を育てる仕組みが必要。

 実際、富裕層のお客様を扱う旅行会社やホテルコンシェルジュからは、本当に優秀なガイドであれば、1日の謝金が10万円であっても高くないとの声も寄せられています。
と同時に、そうした「優秀なガイドがどこにいるかわからない」、「客観的な基準がない」とも言われています。
 2000~2010年代を振り返ると、日本の全国案内士(以下、「通訳案内士」という)の謝金の水準は、1日あたり2万円前後から3万円程度と、低い金額で推移しました。また、ガイドからは、努力し、優秀なガイドであっても、プラスアルファを出してくれる会社が少ないとの声も寄せられています。
 そこで、「プレミア・ガイドにふさわしいパフォーマンス」により、「富裕層の知的好奇心・探求心に応えられるような、幅広い分野で高い専門性を」有するガイドを育成するとともに、実際業務でも評価が活用される仕組みを構築していくため、本制度を提案します。

1 募集要項

プレミアガイド・オリエンテーション資料0308.pdf
PDFファイル 2.1 MB

2 申し込み願書

プレミア・ガイド研修申込願書_210218.doc
Microsoft Word 52.0 KB

3 申し込み方法

1:プレミア・ガイド研修申込願書に必要事項を記入してください。

2:件名を「氏名 プレミア・ガイド研修応募」とし、メールに申込願書を添付の上、info@ijcee.comまでお送りください。2月28日の締め切りです。

第3 プレミア・ガイドとは

1 プレミア・ガイドの定義

(1) プレミア・ガイドに求められる以下の要素をバランスよく有していること

 観光庁講師養成研修の指導員、1級認定者は、以下のいくつかの項目で高い評価を得ているので、わが国のプレミア・ガイドの中核的なメンバーとして、期待されます。

  項 目 説 明
 1 顧客ニーズの把握 お客様の求めるサービスを理解する力。お客様の求めるものを聞き出す力。さらに「先取りする力」。
 2 幅広くかつ深い知識・教養・編集力 ハイ・インテリジェンスの顧客に対応できる幅広い知識。欧米の歴史や宗教・思考方法等を踏まえて、説明できる知識。
 3 問題解決力 お客様の求めるサービスを実現するための企画力・提案力(旅程・レストラン・ホテル・アクティビティの組み合わせ)。
 4 語学力 お客様の言語で十分なコミュニケーションができる語学スキル。
 5 表現力・お客様対応力 服装や身のこなし。エンターティナーとしてパフォーマンス力。ウィットとユーモアで楽しませる力。
 6 観光ビジネススキル 観光ビジネスへの理解。

(2) 認定

 富裕層・VIPに対応できるガイドとして、以下の評価を認定します。通常のガイド料を打ち破れるガイドを育成することにより、長期的には、ガイド料金全体の引き上げを図るように努めます。

 ランク エージェントに対する1日の最低ガイド料金 ガイドへの支払い額
 ★★★  10万円払っても雇う価値があるガイド  紹介あっせん料は、2割以内とする。
 ★★  7万円払っても雇う価値があるガイド
 ★  5万円払っても雇う価値があるガイド

(3) 認定試験の評価委員 14名~21名程度

・旅行会社からは、大手外資系会社4社及び大手日本の旅行会社4社
・ホテルコンシェルジュ
・プレミア・ガイド育成プログラム講師
・企業家、元大使、元公使など
・通訳案内士団体代表・役員

 評価委員に、旅行会社やホテルコンシェルジュに依頼することで、その評価の信頼性を高めます。これにより、与えられた評価による通訳案内士の採用に直結するようにアピールしていきます。
  なお、主催団体の関連団体であるTrue Japan Tour 株式会社及び株式会社ランデルズが旅行会社・ツアーオペレーター&人材派遣会社であることから、上記評価を実務面で、継続的に実施するように、努めます。
 したがって、本プレミア・ガイド育成プログラムは、研修にとどまらず、研修の出口戦略も明確にして実施します。

(4) 認定証等

 認定は、「プレミア・ガイド★★★、★★、★、1級、2級等」の5段階です。受講者全員に、それぞれの認定証を付与します。
 プレミア・ガイドとして、★★★、★★、★を認定した者には、認定証とランクごとのバッジ(金色、銀色、銅色)を付与します。

 プレミア・ガイド育成プログラムの参加者募集日程は以下のとおりです。(定員42名)

2 プレミア・ガイド・メンバーによる自主活動の支援

 プレミア・ガイドにとっては、何よりも自らが上質な体験を積み重ねることが必要であります。また、知識をさらに深めたり、富裕層にわかりやすく説明するスピーチ力も必要です。これらは、受け身の受講のみでなく、受講者の積極的な活動から得られるものであります。
したがって、プレミア・ガイド・メンバーは、様々な活動に自主的に参加することができます。

① 事務局主催
・5つ星ホテルの見学会(事務局主催で3回程度実施予定)
・歌舞伎等の観劇会(有料)

② プレミア・ガイド・メンバーの発案
 以下のようなイベントを受講者から提案があった場合、事務局において、周知メールを発信します。
 また、ミーティングの会場等についても、可能な限り無料で提供する。
・関連したテーマについての、自主研究会・意見交換会
・美術館・博物館の見学会
・講演会・イベント等の参加等
・サークル活動
・プレミア・ガイド・メンバーによる交流会

富士急ハイランド

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