※視点で読み解く日本文化 講座概要はこちらから
2018年8月4日(土) 10:00~12:00
石井隆之先生の5回連続講演「視点で読み解く日本文化シリーズ」の第1回「日本文化と色」を実施します。「色」という視点を通して、日本文化の持つ独自性や奥深さを学びます。
日本文化を「色」の視点から探ります。日本文化の基本4色、中国文化の五色、仏教の五色とその意味、日本の四季と色、色の好みの歴史的変化、日本料理における色彩計画など、多岐にわたる日本の色における原則的な話から、だるまはなぜ赤いのか、紅白がなぜめでたいのか、日本では喪服が黒い理由など、雑学情報を発見しながら学びます。
2018年9月22日(土) 10:00~12:00
日本文化に現れる様々な「形」から、日本文化の持つ独自性や奥深さを学びます。
日本文化を「形」の観点から紐解きます。鏡餅の形の意味、鳥居の2つの形、築山庭や枯山水の形の特徴、日本の伝統的建築様式(建築の形)、生け花における形、様々な形が日本文化に現れます。特に仏教では、五大の形があり、仏像に三十二相八十種好があり、そして手の形に意味があります。形にまつわるお話から日本文化の特徴を探ります。
2018年10月21日(日) 10:00~12:00
日本と西洋の動物観の違いなどから、日本文化と動物との深いつながりが見えてきます。
日本文化と動物のかかわりを論じます。十二支にまつわる面白話、動物が出てくる昔話と西洋の寓話や民話との比較、宗教による動物観の違い、神使としての動物、日本庭園と鶴と亀の関係、食材としての魚と寿司、魚の漢字と英語や動物のイディオムで重要なものをチェックすることなど、日本文化と動物そして、その英語にまつわる話を展開します。
2018年12月15日(土) 10:00~12:00
植物をテーマとして日本文化を語ります。 花の好みの歴史的変遷(花鳥風月と雪月花)、生け花や茶の湯の奥深さ、花と仏教の関係、関西花の寺二十五か所の紹介、そして、よく似た花や木の見分け方から、なぜ神道は花より木を神聖視するのか?なぜ、桃太郎は桃から生まれることになっているのか?などの疑問まで、花にまつわる文化を論じます。
2019年2月16日(土) 10:00~12:00
日本文化の原理に「重なり」という現象があると、私は幾つかの論文で発表しています。これまでの日本文化論を概説しながら、日本文化における「重なり現象」を検証します。空間的な重なり志向は2段重ねの鏡餅、時間的重なり志向は神社での二拝二拍手一拝に見られます。借景や神仏習合を含め、重なりの例をいろいろ挙げて、日本文化の本質に迫ります。