外国人観光客は日本の文化、歴史や観光地の観光情報もさることながら、今の日本の社会にも大いに関心があります。特に、ハイエンドの顧客やロングツアーの旅行者は、日本が直面する社会問題(Social Problems)、とりわけ、憲法改正や靖国参拝など賛否両論のある諸問題の説明(Controversial Topics)をガイドに期待しています。
願わくは、今、直面する日本の社会問題を、賛成、反対の立場を織り交ぜて説明し、且つ、ガイドとして自分自身の見解を示したいものです。
諸問題には、背景となる事象が存在しています。これを知らずして本質はみえて来ません。
本講座では、斯界の第一人者の石井隆之近畿大学教授にテーマに潜む事象、本質を講義していただき、受講生間のグループ討議を通して、現在の日本が直面している諸問題(Controversial Topics)の説明への対応策を考えていきます。
次の3部構成になっています。
(時間は概略、状況により若干の変更があります。)
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内容 |
1 |
Controversial Topics とは&話す際のポイント 20分【講義】 |
2 |
テーマごとのポイントの解説(テーマ①「天皇制と皇位継承問題」テーマ②「自衛隊と憲法改正問題」 各テーマ20分【講義】 |
3 |
グループごとのディスカッション&発表と石井先生のコメント 各テーマ40分 |
各種世論調査でも、「現在の象徴天皇制で良い」との回答は70%を越えており、国民は天皇制を受け入れているように見受けられます。一方で、天皇制存続の是非について、政教分離や世襲制の正当性から議論すべきとも意見もあります。改元を機に「女系天皇」がクローズアップされましたが、 「旧皇族の皇籍復帰などによって父系継承を維持すべき」とする論と「皇位継承原理を改変して女系天皇を容認すべき」とする論の賛否両論に分かれています。
NHKが2018年4月に行った「憲法に関する意識調査2018」によれば、”今の憲法を変える必要があるか”との問いに対し、「必要」が29%、「必要でない」が27%で同程度となっており、「どちらともいえない」が38%と最も多くなっています。また、”9条に自衛隊明記 賛成か? 反対か?”に対して、「賛成」が31%、「反対」が23%となっており、「どちらともいえない」がこの問でも最も多く40%となっています。 憲法9条は、戦争の放棄と戦力の不保持を定めていますが、自民党の改憲案では、現在の9条全体を維持した上で9条の2を追加、自衛隊の保持と必要な自衛措置、国会による自衛隊の統制などを規定するとしています。憲法に自衛隊を明記することで”何が変わるか”あるいは、”何も変わらないのか”。
「どちらともいえない」が最も多いNHKの世論調査の結果からしても、今後、議論されるべき問題かと思われます。
◆日時:2020年2月8日(土)10:00~12:30
◆受講料:IJCEE会員:2,800円 非会員:3,400円
◆定員:18名(最少催行人数8名)
◆以下のカートの追加に入力し、受講券をお求めください。右上にカートの内容が掲載されますので手続を進めてください。
◆銀行振り込みをお望みの方は、info@ijcee.com まで必ずご連絡のうえ、下記の口座にお振込みください。
楽天銀行サンバ支店普通預金口座番号7039937 トクヒ)ニホンブンカタイケンコウリュウジュク
英語全国通訳案内士。NPO日本文化体験交流塾理事。
筑波大学大学院修了。近畿大学総合社会学部教授。一般社団法人高等教育国際基準協会代表理事。言語文化学会会長、通訳ガイド研究会会長。理論言語学が専門。
在学中に通訳案内士の資格を習得。TOEIC,英文法、日本文化等の著書は100冊を超え、ガイド目線からの英語での日本文化解説は他の通訳案内士の追随を許さない。英語指導界の第一人者で、その人柄や日本文化の造詣の深さ・知識も、また受講者を魅了してやまない。
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