通訳ガイドが書いた「地域の歴史が学べる観光ガイドブック」研修会
このコースでは、インバウンド客に人気の大阪must see spotsを巡ります~。「キタ」にどどん~と、そびえ立つ梅田スカイビルの屋上空中展望台で風を感じて下さい。神戸方面から京都方面まで、すすすう~と広がる雄大な景色が見渡せます。目を凝らせば高速道路がなんとビルをスパっと突き抜けてます。
新世界では昭和レトロを味わいましょ。射的やスマートボールも一緒に楽しましょ。客足が戻りつつある現在の「ミナミ」もチェックしておきましょ。道頓堀ではたこ焼きのいっちゃん美味しいお店も紹介しますよ~。いとはんが歩いている(かもしれない)風情が残る法善寺横丁も散策しましょ。大阪フルコースツアーをお楽しみに~~。 (担当講師:片山啓二)
梅田スカイビルは再開発地区の中核施設として1993年に完成した。JR大阪駅直結のグランフロント大阪を抜けて西に進むこと数分のJR貨物駅跡地に建つ。
東西にそびえる2棟の高層ビルの間に「空中庭園」”Floating Garden”がある。設計は京都駅ビルや札幌ドームを手掛けた建築家・原広司。1988年、積水ハウスを含む4施主による指名コンペで提案した。
「ミナミ」の中心である道頓堀は、江戸時代初期に安井道頓らの尽力で開削され、早くから周囲に芝居小屋などが立ち並び、遊興の街として発展してきた。横堀川がしばしば氾濫したため、豊臣秀吉に仕え付近一帯の土地を与えられた安井(成安)道頓が運河の掘削を始めたのが始まりである。
新世界」は飲食店などが軒を連ねる繁華街で、明治時代の博覧会跡地に新たに開発されたことからその名がついた。
現在は昭和レトロな風情が残る街として知られている。特に串カツが有名で、通天閣に至る道沿いに数多くの串カツ店があり、長い行列の出来ている店も多く、ソースの二度付け禁止を売りとしている。新世界のシンボルである通天閣は、高さ103mの展望タワーで、現在の建物は二代目である。
ミナミの繁華街にあって、しっとり静かな情緒漂う法善寺横丁。東西に伸びるその両入口には「法善寺横丁」の文字を掲げた門があり、西は中座で客を沸かせた喜劇王・藤山寛美、東は3代目桂春団治の筆となる。寛美の方はカジュアルな連綿の達筆ながら親しみのこもる字である。よく見ると「善」の字の横ストロークが1本足りない。言われてみないとわからないが。
過去2回の火災で大きな被害が出たものの、街を愛してやまない人々の応援で、かつての風情を残したまま復興を遂げた。