2021年収録 「禅と日本文化」 【全4回録画シリーズ】
【第1回録画】第1章 禅の予備知識【第2回録画】第2章 禅と美術【第3回録画】第3章 禅と武士① 【第4回録画】第3章 禅と武士②
日本文化体験交流塾の教科書、「国際観光ガイドの基礎知識」執筆者の一人でもある水野先生による、世界の名著『禅と日本文化』のシリーズ講読講座。
第二章「禅と美術」では、日本文化の根底にある「わび(侘)」と「さび(寂)」について解説していきます。
「わびは飾り気の無い単純性を味わう日本人の心的習慣を通じてその生活文化に深く入り込んでいる。禅は生活の表面に存する複雑さを好まない。
生命そのものははなはだ単純なものであるが、これを知力で量れば、分析的な眼には比類なき錯綜物としてうつる。しかし、ひとたび、その流れに身を任せれば、生命というものが、その外見は複雑性と錯綜性を持つにもかかわらず、これを理解することができるようにみえる。おそらく東洋人の最も特異な気質は、生命を外からではなく、内から把握することであろう」(第二章本文より)。
雪舟など禅僧の画家の絵や水墨画などに見られる、非均衡性、非相称性、孤絶性、単純性等の日本文化の特質は、「一即多、多即一」の禅の真理を認識することに発するのです。
この「一即多、多即一」について、若き修行者が禅を学ぶ、“公案問答”の実例を引用しながら、禅思想の真奥に触れていきます。
■講義内容
・禅宗画家の「一角様式」とは
・「侘びとさび」禅の超俗、孤絶の美
・質疑応答
(休憩15分)
・「一即多、多即一」とは
・禅の公案問答集『碧巌録』
・質疑応答
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古典翻訳家、中世日本文化史講師。
能、茶道、日本庭園、武士道、俳諧、禅など日本の中世の芸道、美学、精神文化を専攻。これら古典名著を現代語訳にて執筆、発刊しています。
オフィシャルホームページ【言の葉庵】では、自著を中心に千利休、世阿弥、一休宗純、宮本武蔵、松尾芭蕉等の名言名句を解説、紹介。いにしえの偉人、達人から、今日本人として美しく、強く生きるための知恵を学び、広く普及させるため、全国カルチャーセンターにて各講座を開講している。古典名著により親しむための丸秘原典読解教室も展開中。
著書に「強く生きる極意 五輪書/宮本武蔵著 水野聡訳(PHPエディターズグループ2004.8)」、「現代語訳 風姿花伝/世阿弥著 水野聡訳(PHPエディターズグループ2005.1)」、「南方録 現代語全文完訳/南坊宗啓著 水野聡訳(能文社2005.12)」、「葉隠 現代語全文完訳 山本常朝/田代陣基著 水野聡訳(能文社2005.12)」等がある。