2022年2月~2023年1月【全13回シリーズ】・アカデミー

歴史上の人物を踏まえた「禅と日本文化」(鈴木大拙著)講読会

ノレッジ講座 IJCEEアカデミーの開校

IJCEEアカデミーの目的:

  ガイドが実際の観光地を案内する際、その観光地の情報を事前に用意することは必須である。
このアカデミーでは、そうした観光情報だけではなく、より深く、広い観点から必要な知識を日頃から学び、お客様に期待以上のサービスを提供できる「高付加価値を提供できるガイド」育成を目指す。
  そうすれば、これから日本に来る知的好奇心の旺盛なハイクラスのお客様に、生涯心に残る旅の想い出を差し上げることができ、将来又来たいというリピーターにもなってもらえる。
 高等教育でいえば、最近の日本の大学入試は、記憶力中心である。ヨーロッパにおける高等教育は、アカデミィズムである。古典の理解があり、それからの歴史的な理論の展開、発展を学び、そのうえで現代のコンピーターや情報技術にも精通している。こうした欧米型の知識人こそ、社会的な成功者であり、上質な顧客である。顧客のアカディミズムに対応できないものがどうして、トップガイド足り得ようか。
 新型コロナウイルス感染症による訪日客の減少のこの時こそ、長期的な学習の絶好の機会である。本アカデミーは、長期受講を前提とするので、従来の受講料と比較して、大幅に安い価格設定とする。

今回の講読会の特色

 昨年、「禅と日本文化」を4回シリーズで開催しましたが、難解な文章を読むためには、一回の文章量を減らしてほしいという声がありました。

 例えば、「第3章 禅と武士」は、対訳本で50ページあります。

 主な登場人物は、以下の9人です。

①仏光国師(無学祖元)

   南宋から訪日、円覚寺の開祖

②栄西 臨済宗の開祖

③北条時頼 5代執権 最初の禅の修行者

  大河ドラマ主人公北条義時のひ孫

④北条時宗 8代執権  日本が生み出した最大の人物の一人、元寇で蒙古軍の侵入を阻止した

⑤柳生但馬守 将軍家剣術指南 柳生新陰流の開祖 「葉隠れ」に登場

⑥塚原卜伝  兵法家 宮本武蔵との逸話が有名

⑦上杉謙信  野戦において不敗の戦国最強の武将

⑧武田信玄  戦いの前に花をめでた、美を愛した武将

⑨快川和尚  武田信玄の禅の師範、恵林寺住職として、「心頭滅却すれば火もまた涼し」は有名く

 

以上の登場人物を、昨年は2回の講義で紹介しましたが、内容が多く、受講生は、難解だったと思われます。 今回は、これを3回に分けて、購読します。

 今年は全13回とし、一冊最後までの通読に挑みます。

第1回講座 事前説明「禅と日本文化」を何故今、学ぶのか? 講師:理事長 米原亮三

水野聡先生による講読会の初回に、何故、今「禅と日本文化」を学ぶのか、背景説明をします。

 

・日本が外来文化からの影響を脱し、独自の価値観・精神性・美意識を確立したのが、平安~戦国期までの「中世」とよばれる時代。この時代に成立、発展した文化は、現代も日本人の物の考え方、感じ方の根本となっています。

 

・外国人は、何故、禅に関心を示すのか。〈ZEN〉や〈BUSHIDO〉〈CHANOYU〉

 マイケルムーア(映画監督)、スティーブジョブズ、スピルバーグなど、その理由を解き明かします。

 

・釈迦の仏教、密教、浄土宗、日蓮宗等との相違、さらには、キリスト教、イスラム教との違いを説明します。

 

・鈴木大拙氏に至る禅宗の系譜

 達磨大師、慧能、栄西、夢窓疎石、利休、白隠、釈宗演など

 

・東慶寺 鈴木大拙氏と釈宗演を取り巻く人々

 西田幾多郎、夏目漱石、小林秀雄、大松博文(女子バレー監督)、和辻哲郎、前田整頓、岩波茂雄、出光佐三、織田幹雄など

 

・現代の経営者としての目線で話します

  禅は、危機における思想である。戦国時代、死に至る危機を目前に控え、動揺せずに戦う強い武将こそが禅の基本な担い手である。戦国時代が終焉し、江戸の太平の時代には、禅は休眠する。

 その後、禅を呼び起こしたのは、白隠和尚であり、釈宗演である。また、JALを再建した稲盛和夫氏こそ、現代の禅の担い手である。

 禅は、知識ではなく実践力である。優れた経営者や、胆力のある企業家こそが身につける逞しく鍛えられた精神である。禅の修行はどこででもできる。キリスト教、仏教という宗教の垣根を超えた心の鍛錬法である。したがって、学問の壁に守られた学者や、教学豊かな宗教家ではない。あえて、新型コロナウイルス感染症や理不尽な行政の壁に突き当たり、実社会で日々苦闘している者の一人として、私の思う禅について紹介する。

2022年 スケジュールと各講座のテーマ

全日程、開始は13時~14時30分。第1回は、15時まで。内容により、15時まで延長することがあります。

 

 

日程

本年度企画

昨年度2021年実施

講師/備考

前期

第1回

2/1(火)

事前説明「鈴木大拙を学ぶ」

なし

米原亮三

第2回

2/22(火)

1章/禅の予備知識

1章/禅の予備知識

水野聡氏

*前回2021年の受講者(会場・Zoom・動画受講)が本講義を再度聞く場合は、受講料を減免す

第3回

3/22(火)

2章/禅と美術①

2章/禅と美術

第4回

4/26(火)

2章/禅と美術②

第5回

5/24(火)

3章/禅と武士①

3章/禅と武士①

第3章/禅と武士②

第6回

6/28(火)

3章/禅と武士②

第7回

7/26(火)

3章/禅と武士③

後期

第8回

8/23(火)

4章/禅と剣道①

なし

水野聡氏

第9回

9/27(火)

4章/禅と剣道②

なし

水野聡氏

10

10/25(火)

5章/禅と儒教

なし

水野聡氏

11

11/22(火)

6章/禅と茶道①

なし

水野聡氏

12

12/13(火)

6章/禅と茶道②

なし

水野聡氏

13

1/24(火)

7章/禅と俳句

なし

水野聡氏

 

使用テキスト

◎メインテキスト

 「禅と日本文化」岩波新書 800円

 *受講までに、各自ご購入下さい。

 

〇参考テキスト

 ・国際人のための日本文化の基礎知識

      (NPO日本文化体験交流塾発行)

  ・対訳「禅と日本文化」

  Zen and Japanese Culture       講談社

 

受講形態/催行最少人数

【受講形態】

①会場受講(機械振興会館) ②Zoom受講 ③録画動画受講

※録画配信は、講座終了後、配信開始までに5営業日ほどいただいております。

 今期分は2022年12月末まで配信。2021年収録分(本ページ下部にリンクあり)は、

 7月末まで配信中です。 

【催行最少人数】各講座 7名

受講料【前期7回】(会場受講・Zoom受講・動画録画共通)

 昨年度は、1回ごとの受講料が2800円でした。今回は、長引くコロナの影響により、収入が少ない方々に配慮し、受講料を引き下げました。

 

会場・Zoom.・動画受講

7回シリーズ受講券

IJCEE会員/TJスクール生

1,600

9,000

再受講者(2021年第1章~第3章の受講者対象)

*受けたものを申告してください。

800

なし

フレンドシップ団体

1,800

11,000

一般

2,000

12,500

【注意】*7回シリーズ受講券をご購入後、一部キャンセルが発生した場合、返金はできません。

*今回の動画受講の配信期間は、2022年12月末とします。

*お申込まれた全ての方に、録画動画を配信します。

前回2021年の受講者が本講座を受講する場合の減免について

昨年2021年は第1章「禅の予備知識」、第2章「禅と美術」、第3章「禅と武士」①②と、4回実施しました。昨年受けられた章と同じ章を今年受講される場合は、受講料を800円に減免します。該当する方は、お申し込みの際、メモ欄に、その旨をご記入ください。

なお、再受講の一括受講券はございませんので、各回のカートにてお申し込みください。

お申し込み

 以下の【申し込みカート】より、ご希望の日時と受講形態を選び、『カートに追加』で受講券をお求めください。右上にカートの内容が掲載されますので手続きを進めてください。
決済はクレジットカードまたは銀行振込をお選びいただけます。
銀行振り込みをお望みの方は、受講券確保後、下記の口座にお振込みください。
※Paypalでのお支払い時に不具合が発生しましたら、こちらのPaypal問合せページ、
または0120-271-888までご連絡をお願い致します。

みずほ銀行 丸の内中央支店(004) 普通預金 1131101
トクヒ)ニホンブンカタイケンコウリュウジュク

★★★フレンドシップ/再受講/長期優待 でお申し込み希望の方へ★★★

フレンドシップ券でお申込の方は、メモ欄に、ご受講方法と併せてご所属団体名を必ず明記ください。
「再受講」料金適用希望の方は、メモ欄に、ご受講方法と併せて、「2021年第〇回受講」と明記ください。適用対象は、第2回~第7回です。
長期継続会員優待(2019年以前にご入会の方対象)適用ご希望のIJCEE会員様は、お手続き中のメモ欄に、「長期優待」と記載ください。
お支払い方法は「銀行振込」を選択してください。ご注文確認後、メールで差額お支払い方法をご案内致します。

※2022年の長期優待(2019年以前にご入会の方対象)適用となります。
※適用には、2022年年会費(11,500円)のご納入が必要となります。

7回シリーズ 一括申し込みカート

再受講者の一括受講券はありません。再受講でのお申し込みは各回のカートからお申し込みください。

「禅と日本文化」 7回一括申し込み

会場/Zoom/録画、いずれかご希望の受講方法をメモ欄にご記入ださい。

¥9,000
カートに追加

一回ごと申し込みカート

「禅と日本文化」  第1回 2月1日 録画
¥1,600
カートに追加
「禅と日本文化」  第3回 3月22日

会場/Zoom/録画、いずれかご希望の受講方法をメモ欄にご記入ださい。

¥1,600
カートに追加
「禅と日本文化」  第5回 5月24日

会場/Zoom/録画、いずれかご希望の受講方法をメモ欄にご記入ださい。

¥1,600
カートに追加
「禅と日本文化」  第7回 7月26日

会場/Zoom/録画、いずれかご希望の受講方法をメモ欄にご記入ださい。

¥1,600
カートに追加
「禅と日本文化」  第2回 2月22日 録画
¥1,600
カートに追加
「禅と日本文化」  第4回 4月26日

会場/Zoom/録画、いずれかご希望の受講方法をメモ欄にご記入ださい。

¥1,600
カートに追加
「禅と日本文化」  第6回 6月28日

会場/Zoom/録画、いずれかご希望の受講方法をメモ欄にご記入ださい。

¥1,600
カートに追加

フレンドシップ団体

<フレンドシップ団体リスト>
HoTGIA(北海道通訳案内士協会)、N.G.A(新潟県通訳案内士協会)
GICSS(通訳ガイド&コミュニケーション・スキル研究会)、
KIGA(一般社団法人 関西通訳・ガイド協会)、HIGA(一般社団法人 ひろしま通訳・ガイド協会)
K-iTG(九州通訳・翻訳者・ガイド協会)、OIGA(沖縄通訳案内士会)

講座の進め方

●世界的名著である、鈴木大拙の『禅と日本文化』を講師の指導の下、音読していく講読講座です。※講読対象は訳文(日本語)です。

●講座受講生はテキストの指定章段を事前に目を通して予習しておく。研修当日、任意の受講生による音読の後、水野講師がわかりやすく解説して進めます。講座はijcee本部会議室での座学講座に加え、遠隔地からもZOOMを通してリアルタイムで受講できます。

参加者全員で「禅とは何か」「日本文化とは何か」を現代の生きた知識として共有していきましょう。

2021年実施 第1章~第3章 録画動画(各120分) 7月末まで視聴可能

2021年収録  「禅と日本文化」録画動画【全4回録画】

【第1回録画】第1章 禅の予備知識【第2回録画】第2章 禅と美術

【第3回録画】第3章 禅と武士① 【第4回録画】第3章 禅と武士②

鈴木大拙プロフィール

仏教(禅)学者、思想家(1870~1966)。石川県金沢市に生まれる。東京帝国大学に学び、鎌倉円覚寺で修行する。1897年より渡米、以降アメリカの大学やヨーロッパで大乗仏教思想、とくに禅思想を広く世界に紹介し、海外に“ZEN”ブームを引き起こした一人となる。『禅と日本文化』をはじめ、著書約100冊の内23冊が、英文で書かれている。梅原猛曰く、「近代日本最大の仏教学者」。

講師紹介

◆水野聡氏

 古典翻訳家、中世日本文化史講師
能、茶道、日本庭園、武士道、俳諧、禅など日本の中世の芸道、美学、精神文化を専攻。これら古典名著を現代語訳にて執筆、発刊しています。

  オフィシャルホームページ【言の葉庵】では、自著を中心に千利休、世阿弥、一休宗純、宮本武蔵、松尾芭蕉等の名言名句を解説、紹介。いにしえの偉人、達人から、今日本人として美しく、強く生きるための知恵を学び、広く普及させるため、全国カルチャーセンターにて各講座を開講している。古典名著により親しむための丸秘原典読解教室も展開中。

 著書に「強く生きる極意 五輪書/宮本武蔵著 水野聡訳(PHPエディターズグループ2004.8)」、「現代語訳 風姿花伝/世阿弥著 水野聡訳(PHPエディターズグループ2005.1)」、「南方録 現代語全文完訳/南坊宗啓著 水野聡訳(能文社2005.12)」、「葉隠 現代語全文完訳 山本常朝/田代陣基著 水野聡訳(能文社2005.12)」等がある。

会場受講

●IJCEE関東本部 機械振興会館内 *当日、本部前に貼り出すスケジュール表をご覧ください。

 

機械振興会館 

◆〒105-0011

 東京都港区芝公園3-5-8 本館B109

◆最寄りの交通機関
 ・東京メトロ日比谷線:神谷町駅下車 徒歩8分
 ・都営地下鉄三田線:御成門駅下車 徒歩8分

富士急ハイランド

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<関東>

TEL: 03-6432-0192

FAX: 03-6432-0042

Email: info@ijcee.com

 ◆関東本部 アクセス

受付時間:

火曜日~金曜日 10:00~17:00

※土日月祝に研修が開催される場合はこの限りではありません。

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