【実施主体】NPO日本文化体験交流塾　【委託会社】True Japan Tour 株式会社

2024年アドベンチャーツアーガイド養成研修(座学と実地)

◎実地研修　アドベンチャーツアーガイド実地研修（奥日光1泊2日　宿泊2食付き）

　実践編(実地研修)として、観光バスまたは車により奥日光を廻ります。

　日光国立公園は、広大で長い歴史を持つ、日本を代表する国立公園です。自然と人々の生活圏がバランスよく融合している為、「自然、アクティビティ、異文化」というアドベンチャーツアーを造成する際に大切になる要素が、そこかしこに点在しています。

　今回は1泊2日で、公共交通機関では回ることの出来ないエリアを、地元のネイチャーガイドと歩きます。全体のコーディネータ―として、米原理事長の案内で研修します。
　特に、霧降高原は必見。この時期に美しく咲くニッコウキスゲの群生が、皆さんをお待ちしています。

1日目：2024年7月11日(木)・予定

時　間	行　　動	説　明
09:15	小山駅出発	東北線小山駅集合
9:15～10:45	バス移動	10時10分頃、日光駅にて、ワンストップ金谷さんピックアップ
10:45～11:00	華厳の滝	日光ゲストハウスJUN合同会社以下、ネイチャーガイド担当：金谷　武尊（かなや　たける）氏が同行 https://www.tochigiji.or.jp/guide_search/g17785 周遊途中、展望台でお弁当昼食
11:00～11:05	徒歩移動
11:05～11:25	日光自然博物館
11:25～11:35	バス移動
11:40～12:00	龍頭の滝見学
12:00～12:05	バス移動
12:05～14:05	赤沼インフォメーションセンターから戦場ヶ原周遊→光徳入口
14:05～14:30	光徳入口→光徳牧場
14:30～15:00	光徳牧場	休憩ソフトクリームも可
15:00~15:40	バス移動
15:40~16:25	半月山展望台
16:30～17:30	バス移動	途中　金谷さんドロップオフ
17:30	鬼怒川温泉おおるり	鬼怒川温泉泊

※雨天時の対応について

　日光自然史博物館、英国大使館記念公園、イタリア大使館記念公園、二荒山神社中宮寺等を訪問します。

戦場ヶ原見学に当っての服装や、動植物の見学について(資料)

20240711_戦場ヶ原ツアー_動植物、自然環境概要.pdf

PDFファイル 642.1 KB

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登山・トレッキング時の服装（グリーンシーズン）.pdf

PDFファイル 519.0 KB

ダウンロード

2日目：2024年7月12日(金)

時　間	行　　動	説　　　明
	鬼怒川温泉
8:30～9:10	バス移動
9:10～12:30	霧降高原 ※ニッコウキスゲの最盛期です	日光キスゲ鑑賞と自然体験の基礎を学ぶ以下、OnePlay-It（ワンプレイト）代表　室町直氏ほかが同行します。受講者10人に一人の割合で、ネイチャーガイドが指導します。 https://oneplayit.com/about
9:10～12:30	昼食
12:30～13:00	バス移動
13:00～15:00	日光江戸村	※入村料5,000円込み
15:00～16:30	バス移動	小山駅解散

◎　ネイチャーネイチャーガイドの基本を学ぶ(Zoom研修)

　現在、「妻籠宿から馬籠宿へ」、「熊野古道を歩く」、「四国遍路」、「しまなみ街道サイクリング」、「富士五湖サイクリング」、「上高地トレッキング」など、様々なアクティビティへの人気が高まっています。これらは、別々の地域での活動ですが、ネイチャーガイド基本は、共通しているところがあります。日光を例として、　日光自然博物館ネイチャーガイド(業務部課長)、日本山岳ガイド協会認定登山ガイドに学びます。

第1回　6月23日（日）14時～15時

・テーマ「日本の自然と日光の気候」

◎日本の国土と動植物

・南北に長い国土　流氷(亜寒帯)からサンゴ(亜熱帯)まで

・海が近く、山が迫っている地形→植物が豊富→動物が豊富→生物多様性のホットスポット

・大陸と絶妙な距離　哺乳類や野鳥、昆虫などの独特の生態系→サルの北限、クマの南限

◎日光の気候の特徴

・多雪と少雪のはざま→尾瀬(多雪)、那須(少雪)との比較

・火山地形等

受講形態、受講料

IJCEE会員　各回2,000円

フレンドシップ団体　各回2,250円

一般　各回2,500円

受講形態：Zoom配信　※後日見逃し配信あり

※6/23、6/30どちらか一方のみの受講も可

第2回　6月30日（日）9時30分～10時30分

・テーマ「高山の気候と安全管理」

①高山の気候

　・高山は平地と気候が大きく異なり、時には人の命を脅かすため、その理解はガイドにとって必須のものである

　・標高による気象への影響―寒冷、強風、乾燥など→いずれも危険因子（ハザード）

②安全管理

　・なぜ安全が大切なのかー安全に帰還する事なくして旅行、野外活動の成果は得られない

　・野外活動は基本的にリスクを伴うものである、その引き換えに達成感や解放感、非日常感をえるものである

③ガイドができること

１）安全を見込んだ行程、計画の立案

２）顧客とコミュニケーションをとる

３）判断－安全が確保できない場合の行程変更、撤退、避難

アドベンチャーツーリズムのためのガイドを養成します

　アドベンチャーツーリズム（以下、AT）は、約62兆円のマーケットがあるといわれています。ATとは「アクティビティ、自然、文化体験の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行」をいいます。ATは旅行者が地域独自の自然や文化を体験し、旅行者自身の自己変革・成長の実現を目的とする旅行形態です。“アドベンチャー”という言葉から、強度の高いアクティビティと連想されがちですが、ここでいうアクティビティは地域の自然や文化をより良く知り、地域の方々と深く接する手段の一つであり、近年はハードなものより、むしろトレッキングや文化体験等のソフトなものが主流となってきています。

実地研修の説明

　日本の観光においては、大都市等におけるオーバーツーリズムの弊害が顕著になってきました。政府及び旅行業界では、従来は外国人が訪問していなかった地域への訪問者の増加を図っています。

　このような中、2024年3月1日の規制緩和により、通訳案内士自身が運転する車によるガイドツアーも解禁されました。

　これにより、外国人を日光東照宮や輪王寺に案内するだけでなく、中禅寺湖や戦場ヶ原など、男体山周辺の自然も観光案内することが可能になります。東照宮や輪王寺は、新人研修で学ぶ「異文化」ですが、自然とアクティビティは、通訳案内士としては、学んでいない分野です。いわば、ネイチャーガイドの世界です。

　日本文化体験交流塾は、通訳案内士に、ネイチャーガイドの知識やスキルを指導することにより、アドベンチャーツアーガイドを育成します。

日程

2024年7月11日(木)～12日(金)

集合

7月11日9時　JR東北線小山駅集合

受講料に含まれるもの

・宿泊（鬼怒川温泉宿のシングルルーム、夕食・朝食付き）
・研修中の交通費

・入館・入園料（日光江戸村5,000円含む）

・ネイチャーガイドによる指導

含まれないもの

・集合場所までの交通費

・昼食代（各自）

・ドリンク代等

受講料

IJCEE会員　30,000円

フレンドシップ会員　34,000円

一般　38,000円

注意事項

1 研修中の交通について

(1) 受講生数が21名以上の場合は、借り上げバスでの研修になります。6月24日時点で決定します。

(2) 受講生数が20名以下の場合は、自家用車による乗り合いになります。この際、車出しをしてくれた方には以下の謝礼が払われます。

2 車出しについて

(1) 1-(2)の車出しをしてくれた方には、謝礼をお支払いします。

(2) 2-(1)には、ガソリン代、高速代、駐車場代等の道中でかかる全ての経費を含みます。

主な訪問地

眼下に中禅寺湖と男体山を望み、絶景のビューポイントである半月山展望台

・霧降高原のニッコウキスゲ

ニッコウキスゲは山地や高山の草原などに群生する多年草です。約10cmの濃い黄色の花を3～4個付け、下から順番に咲いていきます。
全国の高原で見られますが、日光に多く自生していたことからニッコウキスゲという名前で呼ばれています。

研修予定の7月12日前後はベストシーズンです。

龍頭の滝

鮮やかに美しい花が登山者に人気のニッコウキスゲ

・日光国立公園

　日光国立公園は、第2回の時点で国立公園に認定された長い歴史を持ちます。範囲も広大で、西は奥日光・禅寺湖エリアから、東は那須塩原エリアまで、栃木・福島・群馬にまたがる総面積は114,908haになります。古くから人と自然が共存してきたため、人の生活圏のすぐ傍に大自然があり、町並から一気に山が迫ってくるダイナミックな光景は日光国立公園ならではです。

・EDO WONDERLAND 日光江戸村

江戸ワンダーランドは、日光の美しい山々を借景に広大な江戸の町並みを再現したカルチャーパーク。町で見かける忍者、侍、町人たちと同様に、江戸人の姿に変身し、身も心も江戸人になりきって楽しむか、江戸時代にやってきた異国のタイムトラベラーとして楽しむかはあなた次第。
いずれの楽しみ方でも、江戸の町を1日散策すれば、さまざまな物語に遭遇する、特別な旅体験になります。

テーマパークである日光江戸村もアドベンチャーツアーの大切な要素

研修講師

1 オンライン座学講師：森田孝道氏

日光自然博物館ネイチャーガイド(業務部課長)、日本山岳ガイド協会認定登山ガイド
　奥日光の自然と歴史全般を得意とする登山ガイド。日光だけでなく、山や自然全般に関する深い知識と経験を兼ね備え、今回ネイチャーガイドとして知っておくべき基本を事前レクチャーする。
　戦場ヶ原ガイドツアーを始め、ハイキング、自然観察、クロスカントリースキー等、幅広いツアー形態をこなす。
2024年5月には、案内役の登山ガイドとして自身が出演した、NHK BS「にっぽん百名山深田久弥が断念した頂へ～日光・女峰山～」が放送された。

2　実地研修統括ガイド：米原亮三氏

NPO日本文化体験交流塾理事長、True Japan Tour 株式会社代表取締役社長
登山歴49年。登山サークルのリーダーとして、全国各地の山々を歩く。百名山は、98座に登頂。その過半は、5名～40名のメンバーのリーダーとして、登った山である。日光地域では、男体山、女峰山、日光白根山、太郎山、半月山、社山、赤薙山、大真名子山、小真名子山等を歩いている。

過去担当のAT研修：金時山・仙石原アドベンチャーツアー・モデル研修会、富士山の展望とリニア実験線/高川山ハイキング研修、富士山・河口湖研修他