従来の直島研修は、2日をかけて現地をくまなく歩くことにより、土地勘を養い各コンテンツを体感することを目的としました。また、各自が研修過程で感じたことを各班ごとに発表し、「アートの島・直島」について皆で考えることも大きな特徴の一つでした。
対して、今回の実践編では、実際のツアーに近い形で展開します。年間30日以上の直島ツアーをこなす松本講師をガイドとして、以下の特徴で実施。
普段、中々体験することの出来ない、生のガイド現場を垣間見る研修です。
<直島研修・実践編の特徴>
・直島行きのフェリーを待つ間に、当日の行程を決定。
・移動は全て公共交通機関とベネッセシャトルバスを利用。時刻表を元に、当日の旅程を組み立てることも合わせて研修とします。
・フェリーの乗船券を買うところからが、既に研修。案内所で資料をもらったり、入館支払い等の作業は全て、受講生立ち会いで行います。
・ガイド部分は英語。実際のツアーの臨場感を味わいます。
(道中の打ち合わせや、注意点・留意点については日本語で行います)
<参考>現代アートの聖地 直島を巡る研修会(2017年実施済み)
※直島観光は、現在企画中の「瀬戸内ハイライトツアー」のコンテンツの一つとして組み込まれる予定です。
◆2018年 2月11日(日) 10時10分~16時25分
2018年 1月14日(日) 10時10分~16時25分 済
2018年 1月20日(土) 10時10分~16時25分 済
◆受講料:IJCEE会員 7,000円、一般 8,800円
(定員:8名、最少催行人員:4名)
※入館料、交通費等の実費は各自でご負担願います。
※各施設内で靴を脱ぐ機会が何度もあります。また、ウォーキング研修が基本となります。脱ぎ履きしやすく、歩きやすい靴でお越しください。
※冬の海岸は冷えます。防寒対策をお願いします。
◆集合:10時10分 JR宇野駅 出口
◆行程:訪問するコンテンツは当日全員で決めます。
※候補地:本村・家プロジェクト、ANDO MUSEUM、地中美術館、李禹煥美術館、ベネッセハウス ミュージアム、ベネッセハウス 野外アート(研修時間内に全ては回れません)
直島行きのフェリー内は海外からのお客様が増え、魅了する日本の一つの観光地となりました。行程が決まっているガイドもありますが、少人数のお客様の場合、場所だけ決まって順番はガイドの裁量に委ねられたり、どこに訪れるかをお客様と相談しながら、ご案内する事もあります。本研修では、参加される皆様と話し合い、当日の行程を作成しますので、より実際のガイドに近い状況を体験できるかと思います。
また、直島は交通の便があまり多くないため、お客様にいかに「待ち時間」を作らず、お客様のペースで最大限楽しんでいただけるか、毎回それを考えながらご案内しています。今回は、町営バスとベネッセシャトルバスを使い、席数や混み具合等を体験できるとともに、直島における時間管理の大切さを知る事ができると思います。
今回の直島研修・実践編では、日頃の直島ガイドで培った「直島ならでは」の特殊なツアー事情をお伝えします。
英語通訳案内士。IJCEE会員。
岡山市在住の新進気鋭のガイドで岡山、広島、直島等主に中国地域で活動。特に、最近では直島ガイドとして活躍中で年間を通じて多忙を極める。
2017年7月実施の直島研修でも講師を担当した。
以下のカートの追加に入力し、受講券をお求めください。画面上部にカートの内容が掲載されますので手続を進めてください。カードにより、お支払できます。
銀行振り込みをお望みの方は、下記の口座にお振込み後、info@ijcee.comまで必ずご連絡くださいますようお願いします。
みずほ銀行 丸の内中央支店(004) 普通預金 1131101
トクヒ)ニホンブンカタイケンコウリュウジュク
※研修時間内で全ての候補地を回れませんこと、御了承ください。
当日、フェリーを待つ間に皆で行程を決定します。
「角屋」「南寺」「護王神社」「石橋」「碁会所」「はいしゃ」の6軒。
現在も生活が営まれる本村地区で、点在していた空き家などを建物ごと多種多様なアートに改修。人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、空間そのものが作品化されています。
作品を探して、地図を片手に、迷路のような路地を探検します。
安藤忠雄の設計による打ち放しコンクリートの空間が、本村地区に残る築約100年の木造民家の中に新しい命を吹き込んでいます。過去と現在、木とコンクリート、光と闇。対立した要素が重なり合う、小さいながらも安藤忠雄の建築要素が凝縮された空間です。
安藤忠雄の活動や直島の歴史を伝える写真、スケッチ、模型だけではなく新たに生まれ変わった建物と空間そのものをご覧いただく美術館です。
「自然と人間を考える場所」として設立。クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。また、建物の大半が地下に埋設されたこの美術館は、地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変わります。
現在ヨーロッパを中心に活動している国際的評価の高いアーティスト・李禹煥と建築家・安藤忠雄のコラボレーションによる美術館です。
半地下構造となる安藤忠雄設計の建物のなかには、李禹煥の70年代から現在に到るまでの絵画・彫刻が展示されており、安藤忠雄の建築と響きあい、空間に静謐さとダイナミズムを感じさせます。
海と山に囲まれた谷間に、ひっそりと位置するこの美術館は、自然と建物と作品とが呼応しながら、モノにあふれる社会の中で、我々の原点を見つめ、静かに思索する時間を与えてくれます。
ベネッセハウスは、美術館とホテルが一体となった施設。安藤忠雄設計による建築は大きな窓や開口部をもち、長いアプローチやスロープを歩くことによって周囲 の自然や建築空間が体験できます。全39点の作品は展示スペースにとどまらず、館内のいたるところに設置され、施設をとりまく海岸線や林の中にも点在。
館内を鑑賞するだけでなく、瀬戸内の豊かな自然があふれる周辺を散策しながら思わぬ作品に出会うこともベネッセハウスの楽しみ方の一つです。草間彌生、杉 本博司、カレル・アペル等の現代アート作家の作品が海辺に並ぶアートエリア。
風光明媚な瀬戸の海岸線に点在する計20点の現代アートを自分の足で探してみてください。